2014年12月09日

引きこもり・ニートの原因を決め付けていないか?

※このページからは、引きこもりやニートについて書きたい事柄が浮かんだ際に、その都度テーマを絞って書いて行く予定です。
これまでの記事から期間を開けて書いている場合もあるので、考えが変わっていたり、内容が矛盾している点もあるかもしれませんが、寛容な気持ちで読んで頂けたらと思います。


引きこもりやニートの問題を解決するには、まずは原因を突き止めないとならないと考える人は多いと思います。
しかし原因が分からなければ引きこもりは治らないと思うのは早計で、またそういった考えを持つと引きこもり・ニートの原因を思い込みで誤ったものに決め付けてしまう事になりかねません。
これを読んでくださっているあなたは、引きこもりの原因を一方的に決め付けてないでしょうか。
今一度、引きこもりの原因を考えること自体について、考えてみましょう。


引きこもりの原因について

本ブログの一番最初に、引きこもりの原因は引きこもり個々人によって異なるから、ブログや本、テレビのような不特定多数の人に向けた媒体でメインとして取り上げるのは、引きこもり問題の解決にはほとんど役立たないので意味は無いと言いました。

実際、私がこれまで読んできた引きこもり関連の本においては、触れている原因や対処方法がとても限定的で、私にはその対処方法は効果無いだろうなと思うものが多かったです。
私自身は私のことを特別な引きこもりだとは思っておりませんので、やはり同様に自分には当てはまらないよという引きこもり・ニート達は多いことでしょう。
それら引きこもり関連の本の著者自身は、ひょっとしたら一般的な原因・対処法だと思って書き、引きこもりの原因にちょっとぐらいの差異があっても問題無いと考え、原因の細かな違いについては注視していなかったのかもしれません。

しかし引きこもり本人達から見ると、実はそのちょっとした違いこそが大きな問題であって、そこを分かってくれずに一辺倒な対応をされると、非常に腹立たしく失望感のようなものを受けます。
引きこもりの原因とその対処というのは、少しズレていただけでも大きな歪みとなり得ますので、とても慎重に扱うべきテーマだと思っています。

そしてその様な重要なテーマである「引きこもりの原因と対処」について、引きこもり自身である私はどう思っているか、述べて行きたいと思います。


不登校の原因の1つ「いじめ」を例に考えてみる

例えばですが、「いじめ」が元で不登校になって引きこもってしまった子供がいるとします。
さて多くの書籍では、ここで「いじめ」の具体的な内容を例として挙げることはあっても、原因としては「いじめ」とだけで片付けてしまいます。
少し突っ込んで触れるとしても、せいぜいいじめ後の教師の対応や家族の対応、本人の気持ちのあり方などを、問題が不登校や引きこもりまで進んでしまった原因の一部として取り上げるくらいでしょう。

しかしこれくらいの踏み込み具合では、やはりまだまだ不完全です。
私が引きこもりの原因は人によって様々だというのは、「いじめ」が元となる不登校においてもそうであり、原因を単に「いじめ」でまとめることはできないと思っております。
この場合、「いじめ」にも様々な種類・状況が考えられ、細かな点を見ていけば、当然ですが誰一人として同じ状況ということは無いでしょう。

とある学校にて、「クラスの一部女子から言葉によるいじめを受け、他の女子からも無視された」という事例があったとします。
これだけでもある程度はいじめの詳細が分かっている状況ですが、引きこもり・不登校の対処方法を探るための原因としては、まだまだ情報不足です。
例えば上記に加えて、「男子は普通に接してくれた」「男子はむしろかばってくれた」「男子からも距離を置かれた」等の情報が加われば、当然それぞれによっていじめを受けていた当事者の気の持ち様は変わって来ますし、適切な対処・接し方も変わってくるでしょう。
さらに細かく「ほとんどの男子は普通に接してくれたけど、同じ班の男子だけは距離を置かれた。同じ班には1年生から一緒のクラスだったA君もいた」という状況だったかもしれません。

この場合における不登校や引きこもりの真の原因は、「一部女子からのいじめ」でも「他の女子からの無視」でもなく、「良く知る付き合いの長いA君からも距離を置かれてしまったこと」こそが原因かもしれません。
もちろんA君が距離を置いてしまったのは、女子のいじめがあったからであり、不登校の根本原因は「女子からのいじめ・無視」とも言えるでしょうが。

しかし不登校や引きこもり、そしてその原因となったいじめの対処方法を考えた時に、最初の情報だけで適切な対処ができたでしょうか?
真っ先に思いつく対処は「女子からのいじめを無くす」ですが、いざ本当に女子からのいじめが無くなった時に、この子は不登校から脱出できるでしょうか?
答えは「No」であり、この子においてはA君等の付き合いの長い男子から距離を置かれたことがショックで不登校になったのだから、「いじめが解決しても不登校・引きこもりは解決しない」でしょう。
この例の場合、いじめを無くした後の一部男子からのフォローこそが必要なのであり、逆に言えば、「いじめが継続したとしても、同じ班の男子が普通に接してくれるようになれば、不登校は解決するかもしれない」のです。

※とはいえ、実際には「当事者達の性格」「担任教師、その他の教師の意識・技量」「いじめ・不登校の年月」ですとか、それこそもっと細かく言えば、「体の大きさ」「声の質」「容姿」なども自信・コンプレックスなどの元になってコミュニケーションに影響を及ぼしますので、対処方法を探る上で考慮しなければいけません。


このように、引きこもりの一つである不登校、その原因の一つである「いじめ」だけをとっても、原因を突き詰めればきりが無いほど細かくパターンがあるのです。
まして引きこもり全体で見たら、どれだけの原因が考えられるでしょうか。
そしてそのパターンの数だけ、家族や周囲の者が行うべき対処は変わってきます。

つまり、本やブログで引きこもりの原因を取り上げても、それは膨大なパターンの中のわずか数種類でしか無く、そのわずかに紹介した原因に基づいた対処方法では、その他大勢の引きこもりの問題解決には役立たないだろうと思うわけです。


引きこもりの原因ではなく、現状から脱出するための対処法を考える

ここまで読んでくれた人の中には、そこまで引きこもりの原因を細かく追究するのは無理だと思われるかもしれません。
はい、そうです。私も実際のところ、引きこもり・不登校の原因をそこまで理解するのは不可能だと思っています。
何しろそこまで理解するには本人が全てを正直に語ってくれる必要がありますが、引きこもり・不登校の多くはその心の内を周囲に見せてくれません。
そして真の原因が理解できて各人に適した最善の対処法が分かるのならば、引きこもり問題で悩む人がこんなに多くはいないでしょうから。

だからこそ私は、本ブログでは「引きこもりの原因」についてあまり触れずにいます。
そして引きこもり問題の解決方法として、原因そのものを取り除く具体的手段は提案できないため(原因解決方法は人によって本当に異なるから)、実家から出して一人暮らしをさせる方法や引きこもったままでもお金を稼ぐことすすめるなど、「本人の問題の解決」ではなく「家族の現状からの脱出」についての対処方法を話させていただきました。


引きこもり・不登校の原因を知りたくて色々な書籍やサイトを回っている人は多いと思いますが、当人達を一番知っているのは今これを読んでくれているご家族自身であり、真に理解できるのも他人の本やブログではないと思います。

引きこもり本人の私の考えとしては、引きこもりの原因を探るためにサイト巡りをするのはほとんど意味が無いと思いますので、原因を探るための一つの手段である本音・考え方について着目して述べている書籍・サイトなどを探すのが良いと思います。

「引きこもりニートの家族への本音」と題打ってこのようなサイトを立ち上げたのも、そのような理由によります。

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